推しが出るからといって手放しに喜んで見ることはできない

おこんばんわ、クロスメディア課の髙橋です。

 

 

昨日と今日とで、推しが出る作品の情報が公開されました。

 

 

 

「幕が下りたら会いましょう」はずっと心待ちにしていたので、やっと情報が解禁になりとても嬉しいです!

まだどういう役なのかとか、新潟でも公開されるのかとかは分かっていないんですけど、久しぶりに推しを大スクリーンで見られるかと思うとワクワクが止まりません^^

今年は出演舞台を見に行く予定だったけど、コロナの感染状況を鑑みてやむなく断念したから嬉しさも一入!生の袴田さんを拝みたかったけれど、来年またチャンスが訪れるといいなー。

 

 

映画はほんと特報が出てから楽しみで楽しみで仕方なかったんですけど、昨日出た情報が素直に喜べないんですよね〜…。

 

 

 

これだけだったら「わっほーい!DVD出たら絶対見るー!」って手放しで喜ぶところなんですけども…

 

 

 

 

このドキュメンタリー(モキュメンタリー?)ドラマの監督である松江哲明氏が過去に起こした問題を知っているだけに、袴田さんが出ていようが素直に心から喜ぶことが私にはできないんですよね…。

 

 

件の監督が過去に何をしたかというと、『童貞。をプロデュース』という氏が監督したドキュメンタリー映画内において、出演者に性行為を強要したりパワーハラスメントを行ったりしたことが4年前に発覚したんですよ。

そのときは否定したらしいのですが、その2年後に被害者である出演者のインタビュー記事が公開されたことで問題が再燃し、一転して事実を認める謝罪文を出したといった経緯がありまして…。

まぁ何が驚くって、いまだに被害者に謝罪をしていないそうなんですよね。なのに、問題が全く解決していないにも関わらずしれっと監督という立場に復帰するという厚顔無恥さ…。誠実さの欠片が全くもって見当たらない。

 

 

 

更に悪質なのは、監督の名前を公式が表立って出していないこと。確実に批判がくることを分かっていてのやり口だとしか思えず、あまりの不誠実さに「なんでこの作品に推しが出なきゃいけないんだよ!」と悔しい気持ちでいっぱいです。

 

 

過去に問題を起こした人物がそのまま何事もなく活動を続けている事例は今回に限ったことではなく、世界で見ても児童性的虐待で有罪となったロマン・ポランスキーや、セクシャル・ハラスメント疑惑のあるラース・フォン・トリアーなど枚挙に暇がないのですが、エンターテイメント界隈のこういった問題を黙殺し続ける姿勢は由々しき事態だと思います。

 

 

こういうことがあるからこそ、リスペクト・トレーニングの導入や、インティマシー・コーディネーター(ラブシーンを安心・安全に役者が演じることのできるよう立ち会う人達)の存在が必要不可欠だなと。

(リスペクト・トレーニングとインティマシー・コーディネーターの詳細については、下記リンクから参照ください。

「濡れ場」に立ち会うインティマシー・コーディネーターという仕事。

パワハラが横行する業界を変えるか?Netflixのリスペクト・トレーニング

 

 

こっち(鑑賞者側)だって、出演者が不当に搾取されている作品をできれば見たくないんよ•••。出演者も鑑賞者も安心して作品に関わることができるように、ありとあらゆる対策を徹底するのは製作者に課せられた義務だと思うのですが、こうも蔑ろにされるとはね•••。

 

 

そもそも、このドラマのプロデューサーが「全裸監督2」のプロデューサーでもあるという時点で、なんかもう然もありなんというか•••。AV強要疑惑や女性蔑視発言の絶えない村●とおるを祭り上げるような作品に関わってるのだから、松江哲明氏の性行為強要問題をスルーして起用してもおかしくはないよねという。本当はおかしいんだけどね!

 

 

劇中作の監督を園子温監督が務めるんですけど、ドラマ全体の監督も園子温でよくね?!とすごい思います。別に、松江哲明氏じゃなきゃ撮れない作品でもなかろうに。寧ろ園子温監督のほうがおもしろくなりそうな気がするんだけど。本当になぜ、彼を起用したのかが全くもって理解できない•••。理解する気も甚だないけどさ。

 

 

レギュラーではなくゲスト出演だから、袴田さんがこの作品に関わる時間は主要メンバーと比べて少ないし、松江哲明氏の過去の問題を知っていながらオファーを承諾したわけではないにしても、ファンとしてはめちゃくちゃ複雑なんです。できれば関わってほしくない。

 

 

このドラマ自体に罪はないのになぁー•••。なんで監督とプロデューサーのせいでこんな思いをしなければいけないのか。この人達が関わっていなければ楽しく見れたはずなのに。キン肉マンは詳しく分からないけれど、題材としてはすごいワクワクするじゃないですか、目当ては袴田さんにしても。マジでため息しか出んわ•••。

 

 

 

 

問題に目を瞑って楽しむことはできるかもしれないけど、誰かの犠牲の上で成り立っている作品を無邪気に楽しむなんてことは私にはもうできないです。

 

 

 

 

一度何か考え出すとしばらく頭の中がそれでいっぱいになって、精神的にしんどくなるので、明日は「スーパーノヴァ」を見に行って心を落ち着けたいと思います。

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