原稿の中には、その方の趣のある表現があるんだよね。

こんにちは。ウィザップ営業部 渡辺尚武(なおたけ)です。

日々、満腹になりすぎないよう腹八分目を気にしながら過ごしています。

 

入社してから今まで、

たくさんの原稿を見てきました。

ときどき、

なかなか普段聞きなれない言葉や

見慣れない表現が書かれていることがあります。

 

12.12.1

これは弊社の社史でございます。

 

12年ぐらい前かと思うのですが、

いただいた原稿に

「大阪から帰新し・・・」

と書かれている文章がございました。

 

この「帰新」が分からない。

 

読み方は「きしん」としか読めないよなー。

きっと、これは誤字だろう。

でも何を書こうとして間違ったんだろう?

などといろいろ悩んでおりました。

 

大体、たとえ原稿に誤字があっても、

前後の文脈で正しい漢字は想像つくものなのですが、

これは、なんとも判断ができない。

 

仕方がないので、先輩に聞いてみたところ、

さすがの答えが返ってまいりました。

 

「これは、帰新(きしん)でいいんだよ。

東京へ帰ることを帰京(ききょう)、

大阪へ帰ることを帰阪(きはん)ということがあるんだけど、

それと同じで、

新潟へ帰ることを帰新(きしん)と表現しているんだよ。」

ということだったのです!

 

これは、なるほど~でした。

 

なかなか文学的な表現ですよね。

自分でもこんな趣のある表現を使ってみたいと思いますが、

なかなかそんな場面がございません。(笑)

 

このときは、

一応、聞きなれない言葉でしたので、

ご本人さんの確認をとりまして、

そのままの表現を印刷したと記憶しています。

その本は、大学の同窓会誌でございました。

 

執筆者の思いをのせた表現は、

いろいろなことを想像させてくれますし、

学ばせてくれます。

 

これからも

いろいろな言葉に出会っていきたい!

そう思います。

 

それでは。

 

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