最後までサッカーの試合を魅せてくれたなでしこJAPAN

今朝の8:00~のサッカー女子ワールドカップ アメリカVS日本 の試合。

皆さまご覧になりましたでしょうか。

僕は午前半休を会社にいただき、テレビにかじりついて見ていました。

4年前のワールドカップでは2-2ドローからのPK戦で日本が優勝

3年前のオリンピックでは1-2でアメリカが金メダル。

実に3度目となる対戦は2-5というスコアでアメリカが優勝しました。

 

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優勝したアメリカチーム

 

痛すぎた開始16分での4失点

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ほぼセットプレーから得点を許す

 

決勝の会場はカナダのBC Place Stadium。5万人以上収容できる大型スタジアムは満席。その8割以上はアメリカサポーター(当然といえば当然)。実質日本のアウェイ感は想定できていたと思うが、想像以上の「USAコール」が会場を包み込み、異様な空気の中キックオフ。

序盤から攻勢を仕掛けるアメリカに対して、日本はどこか浮足立った立ち上がり、ボールを繋げず、セカンドボールは全てアメリカへ。簡単に言うと日本の選手は「ガチガチ」で普段のプレーの半分も出せてないんじゃないかって思うくらい。今考えてみると会場はほぼアメリカの応援、想定していたとはいえそれを上回る嫌な雰囲気だったんだろうと思う。

そして前半3分のコーナーキック。高さで圧倒的優位に立つアメリカがやってきた奇襲がばっちりとハマる。グラウンダーのクロスにアメリカの10番ロイドがドンピシャで合わせてアメリカが先制、その二分後、日本に立て直す暇を与えずにアメリカが追加点・・・・・・・・そしてちょっと試合が落ち着いてきた14分に岩清水のクリアミスからホリデイが3点目の追加点、そして16分にカウンターからGK海堀のポジショニングをしっかりと見ていたロイドが自身ハットトリックとなる4点目・・・・・・・・。

 

頭をよぎったのはブラジル対ドイツ

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開催国ブラジルまさかの敗退

 

この時頭をよぎったのは、1年前のワールドカップの準決勝。開催国ブラジルVSドイツの一戦

前半16分までに4失点。これを表す意味。満塁ホームランを打てば4点入ることもなく、スリーポイントシュートで3点入るわけでもない。サッカーはどんなにスゴイシュートを決めようと1点ずつしか入りません。4点差・・・・・・この時点で、普通の選手なら、普通のチームなら心が折れます。

現に一年前ブラジル代表は開催国として母国の圧倒的な応援・声援がありながら前半の3失点目くらいで心が折れ、そのままズルズルと1-7で敗戦しました。

 

なでしこもこのまま心が折れてボッコボコにやられるんじゃないか・・・・・・。そんな不安がよぎりました。

ただ「なでしこJAPAN」は違った。全く諦めた姿を見せなかった。前半27分に川澄からのパスを大儀見が素晴らしいターンから1点を返すと、後半開始早々の7分に宮間の素晴らしいFKから相手のオウンゴールを誘発し、二点差。この時点で「もしかしたら・・・・」という気持ちが芽生えたのは事実です。

しかしアメリカもそんな簡単にはやらせてくれない。

「まだまだ行けるぞの二点目」から僅か二分後、コーナーキックからのこぼれ球をヒースが押し込み点差は再び3点差。

この5点目はあまりに大きかった。なでしこJAPANの11人、そして控えメンバー、監督コーチ、サポーターの反撃の気持ちを見事に断ち切ったのはこの5点目です。

たらればを言ったらキリがないですが、僕は「この5点目がなかったら・・・・・」と思わざるを得ない。

 

これが実力差

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泣いて悔しがる有吉、そしてそれを支えるベンチメンバー

 

決勝に行けたことは素晴らしいことです。ただ前半16分までの4失点も、5失点目も今の実力で十分予想できることだったのかなと思います。ディフェンディングチャンピオンである日本をリスペクトし、徹底して調べ上げ、試合に臨んだアメリカが試合巧者だった。今まではフォジカルで圧倒的だったアメリカに組織や戦術が加わった。確実に4年前から成長してきたなという実感が今日の試合ではありました。

そこに対してなでしこJAPAN ができることは何なのか。この答えを出すのが2016年のリオオリンピックになるのか、それとも4年後の女子ワールドカップフランス大会なのか。

強く、諦めないなでしこ魂はそのままに、成長していってほしいなと思います。

 

 

世界2位では悔しい準優勝では嬉しくない。もうこのレベルになでしこJAPANが来てるってことはとんでもないことだと思います。

2-5という点差だけ見ても分からない強さがなでしこJAPANには確実に備わっている。

90分走り続けた選手。諦めなかった選手を僕は誇りに思います。最後までサッカーの試合を魅せてくれたなでしこJAPAN に心の底から「ありがとう」を贈りたい。

 

 

 

はぐれない狼!を書いている「バブ」です。

ウィザップジャパンのジャックナイフこと藤田遼。 サッカー、ビール、カメラ、販促大好きの好奇心旺盛なアラサー男子(齢30歳)。 最近徹夜が出来なくなってきたことに若干の不安を覚えるお年頃。
2015.11.19 遂に世帯を持ち責任感が若干芽生える。

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2015.11.19 遂に世帯を持ち責任感が若干芽生える。