HAC -10-

こんにちは、ウィザップDTP部のヒグチです。

ヒグチ・アルビレックス・クロニクル「HAC」第10話です。

 

 

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2000年。J2・2年目のこの年。

クラブの歴史を支えることになる選手たちが加入します。

 

神田勝夫、本間勲、寺川能人、野沢洋輔。

 

神田勝夫は新潟工業高校卒でセレッソ大阪、横浜マリノスなどで活躍。新潟県人初の日本代表経験者でもある。アルビのJ1昇格に貢献し、2003年に引退すると、そのままクラブのフロント入り。その後、強化部長に就任すると、財政的に恵まれていないクラブを的確な補強で支え、長年のJ1残留に貢献する。

 

本間勲は胎内市出身、習志野高校(千葉)卒業後、アルビに新卒で加入。ルーキーながら攻撃的MFとして、この年29試合に出場。その後反町監督にボランチにコンバートされ、15年に渡りアルビ一筋で活躍。主将を任されるなど、「ミスターアルビレックス」と呼ばれた。

 

寺川能人は横浜マリノス、ジェフ市原を経てアルビに加入。右サイドの攻撃的MF、あるいはボランチなどで活躍。途中2003年は大分に移籍するが、翌2004年にはJ1昇格を決めたアルビにすぐに復帰、2008年までアルビの中盤に君臨した。その後、反町監督の湘南に移籍しJ1昇格に貢献すると、FC琉球で引退。アルビのスクールコーチに就任。2015年からは強化部スカウトとしてアルビを支える。

 

野沢洋輔は清水エスパルスから加入。GKとしてアルビのJ1昇格そして残留を支えるとともに、明るい性格でサポーターから絶大な人気を誇った。2004年のJリーグオールスターサッカーでは新潟での開催だったこともあり、サポーター投票で東軍のGK部門で圧倒的な得票率で選出された。2009年に新潟を離れ、やはり反町監督の湘南、松本でそれぞれJ1昇格に尽力。2015年からはアルビレックス新潟シンガポールに移籍して、現役で活躍している。

 

 

 

前年の堅守速攻から、より攻撃的なサッカーへの変革を図った永井監督でしたが、主力のケガもあり低迷。前年の4位から順位を落とし、11チーム中7位でJ2・2年目のシーズンを終えることとなりました。

 

そんな低迷のシーズンで大きな注目を集めたのが浦和レッズとのホームでの2戦です。

 

前年まさかの降格でJ2を戦うこととなった浦和。

それでも小野伸二、福田正博、永井雄一郎、岡野雅行ら、J2では圧倒的な戦力を擁していました。

 

そんな浦和との試合はアウェーでは1-5、1-3と実力差通りの完敗を喫すます。

(当時のJ2は4回戦総当たり)

 

しかし、市陸に浦和を迎えたホームでの試合では6-1、4-2とまさかの爆勝

特にFWの鳴尾直軌はその2試合で共にハットトリックを達成し、大きな注目を集めました。

鳴尾はこの年17ゴールを上げ、J1ジュビロ磐田に引き抜かれることになります。

 

 

ちなみに、この年のヒグチは6試合のアウェー観戦で1勝5敗。

なかなか勝ち星に恵まれず、友人と愚痴りながらスタジアムを後にする日々。

唯一の慰めは本間勲のリーグ初ゴールを見れたことくらいか…。

 

 

 

そして翌年、アルビの歴史を大きく変える1年になります。

反町監督の就任、そしてビッグスワンの完成です。

 

 

続く

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