HAC -5-

こんにちは、ウィザップDTP部のヒグチです。

ヒグチ・アルビレックス・クロニクル「HAC」第5話です。

 

前回はこちら

 

第5回目にしてようやく「アルビ」の名が登場します。

 

 

アルビレオ誕生

アルビレックス新潟発行の「アルビレックス新潟11年史」では1996年がスタートになっていますが、「アルビレオ新潟」という名前では1995年から北信越リーグを戦っています。

これは法人設立が1996年4月だからでしょうか…?

 

元々は1955年、新潟明訓高校OBが中心となって創部した新潟イレブンサッカークラブが前身です。

 

北信越リーグ所属の新潟イレブンが「アルビレオ新潟」と名称変更、さらに商標問題により1997年に「アルビレックス新潟」に改称してアルビの歴史がスタートしたのです。

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アルビレックス新潟11年史より

 

ただクラブ創設の大きな目的は、Jリーグ昇格とか優勝とか…そんな純粋なものではありませんでした。

「2002年のワールドカップ誘致」

それがアルビに託された存在意義だったのです。

 

 

Jリーグが産声を上げる数年も前、日本サッカー協会がW杯招致を表明します。

その国内候補地として新潟県も名乗りを上げたのが1992年でした。

 

国内候補地争いを勝ち抜くうえで

「W杯を誘致するのに、プロサッカークラブがない」

このような状況を打破するために創設されたのが、アルビのそもそもの始まりだったのです。

 

そのため、当初は県からのW杯誘致予算の一部も、アルビの強化に使われていました。

開催地にさえ決定すれば、アルビは後はお役御免。県もお金は出さないよ。

そんな存在だったのです。

 

 

 

 

そんな裏事情も、当時のヒグチ少年は知る由もなく…

1996年4月21日、ヒグチ高校1年の春、

アルビレックス新潟と遂に出会ってしまうのです。

 

 

続く

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