【J1清水対神戸】トップの迅速な対応は危機管理の基本と思い知らされる【乱闘】

先週末のJ1第33節・清水対神戸の大荒れの試合が話題に。

 

 

普段は優勝決定のときくらいしかJリーグの話題に触れないニュース番組などでも取り上げられていました。

 

 

 

 

 

要約すると、

  • 神戸は1人退場者を出しながらも1点リードで90分経過、アディショナルタイムに
  • 当初4分の提示だったアディショナルタイムが怪我人などが出たこともあり、延々と伸びる
  • アディショナルタイム14分にCKから清水GK六反がヘディングで同点ゴール
  • アディショナルタイム15分の接触プレーからもみ合いに。神戸FWポドルスキーは清水ベンチ前で暴れ、FWウエリントンはレッドカード後に制止にきた清水GK六反をぶん投げる
  • 結局、試合が終わったのはアディショナルタイム19分

 

 

 

これらの情報やニュースの報道を見る限りでは

「ウエリントン最悪や」

「主審もうちょいコントロールできんかったんか」

くらいの印象しか持たなかったのですが、試合の詳細を知ると神戸にも同情の余地があることがわかります。

 

 

それがよく分かるのがこの番組(↓)

Jリーグ公式チャンネルの「Jリーグジャッジリプレイ」


勝てば文句なしで残留が決まる神戸からすれば、アディショナルタイムの目安時間(4分)を過ぎても鳴らない終了の笛。一人少ない状況で懸命に守る中、いくら試合を切れど鳴らない笛。

さらにファールの基準の曖昧さも相まって余計に主審への不信感が募り、延々とアディショナルタイムを伸ばされた挙句に、ついに同点ゴールを(しかもGKに)決められてしまう…

 

あの暴力行為は決して許されるものではありませんが、このシチュエーションで冷静にプレーしろと言う方が難しいと思います。

 

 

Jリーグには主審のレベルアップに是非とも尽力していただきたい。

(…と日本人審判を叩く流れになっちゃいますが、欧州の主審が全員素晴らしいレフェリングをするかと言うとそんなことはないわけで。洋の東西を問わず、いくら時代を過ぎようと、どんなに評価の高い主審であっても、誰かしらに叩かれる因果な商売だと思います。だからこそリスペクトは大切)

 

 

と同時に、試合から一週間経たずに“Jリーグの理事”と“審判のトップ”が見解を述べられる番組があるというのは評価していい点だと思います。

テレビや雑誌ではこんな迅速で手間暇かけた対応はできないでしょうから、これも動画配信チャンネルの良さですね。

 

サッカーに限らずスポーツにおいては「審判の判定は絶対」で、判定の内容はブラックボックスの中というのがこれまでの常識でしたが、この番組のようにトップが迅速に丁寧に説明をしてくれると、たとえ結果が覆らないとしても、少しはサポーターの溜飲が下がるというもの。

 

こういうフットワークの軽い展開はぜひとも続けていってほしいですね。

 

 

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