ホームページ制作会社・ 業者選びのポイント②

前回は業者選びをする前の前準備と、業者選びのポイントについて軽く触れました。

今回は皆さんが特に気にするであろう費用面での業者選びのポイントを紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

価格が安い業者は、運用費も併せてチェックしましょう

ホームページの発注をしようとした時、気になるのはコストですよね。

「相場はどのくらいなの?」と聞かれることもしばしばありますが、価格帯に関してはけっこう曖昧な業界です。

同じホームページを作るにしても、制作会社によって、倍くらい価格差が開くことも珍しくありません。

 

「なんでそんなに価格が変わるのか?」

 

疑問に思われる方も多いかもしれませんね。

制作会社のブランド力(たとえばデザイン力がある、企画提案が得意など)によって価格が上下する場合もあるのですが、実際は「かかる費用はそれほど変わらない」にも関わらず、「業者の価格提示の仕方」によって価格に差があるように感じてしまう場合があります。

 

ホームページに関わる費用をざっくり分けると…

  1. ホームページ制作費(企画、デザイン、構築:制作物に対して支払う)
  2. サーバーの費用(ホームページを公開するための土地代:継続的に支払う)

の2つが挙げられます。

 

2番のサーバー費用は運用費にあたるものなので、ホームページを公開している限り、決まった額が定期的にかかります。

ホームページの制作費は安いけれど、実はサーバーの費用がとても高かった! …なんていう場合もありますので、チェックが必要です。

すでに自社でサーバーがある場合でも、リニューアル時に制作会社のサーバーに移転を要求される場合もあります。

サーバー費は定期的に支払わなくてはならない費用ですので、チェックが必要です。

 

制作会社だからわかる裏話

全てではありませんが、制作費が極端に安い制作会社は、サーバー費用で回収…という戦略をとっているところも多いです。また、サーバー解約時に違約金のような形で金額を請求する業者もあります。意外と見落としがちばサーバー費用、必ずチェックしておくことが大切です。

価格が安い業者は、スマホ対応も料金に含まれているかチェックしましょう

パッと見たところ料金が安いけれど、実はスマホ対応が含まれていない価格だった…、ということもあります。

一昔前までは、ホームページはパソコンで見るのが当たり前でした。しかし、今はスマホやタブレットでホームページを見ることが増えてきました。

スマホ対応というのは、スマホで閲覧した時も、パソコンで閲覧した時も、それぞれの端末幅にあったレイアウトや文字サイズでホームページが見られるようにしてあるものを指します。

仮に、スマホ対応していないホームページをスマホで見た場合、パソコンで見るときと同じ幅のものが、細長いスマホ幅に凝縮して表示されてしまうので、大変見づらくなります。顧客の機会喪失にもなりかねないので、スマホ対応はできるだけした方がよいでしょう。

会社の業種によってはスマホ対応の必要のない場合もありますが、BtoCの会社であれば、スマホ対応はほぼ必須です。

本題に戻りますが、制作料金にスマホ対応も含まれているかきちんとチェックすることが大切です。

もしスマホ対応の料金が提示されていない場合、制作料金の2倍まではいかないまでも、3割~5割増しになることを念頭に入れておくとよいでしょう。

テンプレートベースで作ってくれる業者なのか、フルオーダーメイドで作ってくれる業者なのかチェックしましょう

これから作ろうとしている貴社のホームページはどのようなイメージでしょうか?

まだ漠然としていてイメージも湧かないという担当者の方もいるかもしれませんね。

想定しているホームページが、自社オリジナルのデザインがいいといった場合や、特殊なコンテンツが入りそうな場合はフルオーダーメイド、とりあえず会社の自己紹介ができればよい(デザインはそれほどこだわらなくてもいい)場合は、テンプレートベースで制作することになります。

自社のサイトがどちらのパターンに当てはまるのかによって、適切な業者を選定するとよいでしょう。テンプレートベースの方がフルオーダーメイドよりもコストは抑えられます。テンプレートベースの業者を選ぶ時は、テンプレートが豊富にあるところ、気に入ったデザインがあるところを選ぶとよいでしょう。

企画提案をきちんとしてくれる業者を選びましょう

これからホームページを作るとなると、つい「かっこいいデザインだから」とか「制作料金が安い」という観点で選びがちです。もちろんデザイン性が高いことに越したことはないですし、制作料金も抑えたいところですが、それらばかりに気を取られ、なんとなくで業者を選んでしまうと、そこにかけたコストが無駄になってしまう場合が多々あります。

 

ここでいう「ホームページをきちんと作ってくれる制作会社」とは、企画提案をきちんとしてくれる業者の事です。

企画提案なくして、『きちんと仕事をしてくれるホームページ』は作れません。

 

ホームページを作ることによって「会社の全容をきちんと伝えたい」「顧客とコミュニケーションをとる場にしたい」「頻繁に更新される情報発信源としたい」「商品の魅力を伝えたい」「お問い合わせを増やしたい」…など、お客様が考えている要望は様々です。

その様々な要望の中からお客様が求めているものを見出し、その要望を解決するホームページを作るのが、制作業者の務めです。
ですから『きちんと仕事をしてくれるホームページ』を作る為には、きちんとしたヒアリングと、それに基づいた企画提案が必須です。

 

ホームページを作ることの目的は何か?

明確にそれをわかっているお客様もいますが、お客様自身がもやもやしていて、よくわかっていない場合もあります。それをプランナーが打ち合わせをしながらきちんと引き出し、見える形で提出するのが「企画書」になります。

 

「お客様の会社の目的・目標は○○で、お客様が求めているものは○○○といった要望ですね」

「それの要望を満たすには、○○○をすると解決できます」

「そのために、ホームページには○○○を載せましょう。○○○という機能を入れましょう、○○○のようなデザインにしましょう」

 

ざっくりと書きましたが、制作前にこのようなやりとりがあるのが理想です。

意思疎通をお客様とはかり、お互い足並みをそろえるのが企画提案の目的になります。

こういったやり取りができる業者を選ぶと、失敗のリスクは下がるでしょう。

業者を選ぶ時は「企画提案をしてもらえますか?」と尋ねてみるのもよいかもしれませんね。

 

制作会社の視点

ホームページの制作費は投資だと思います。もちろん予算等の問題はあると思いますが、ホームページを作ったことによって、そこにかけた費用が回収できる見込みがあるのであれば、少しコストが高くてもきちんと企画提案をしてくれる会社を選ぶことを断然おすすめします。後悔しないホームページ制作会社したいものですね。

まとめ

最後に「制作会社・業者選びのポイントと注意点」をもう一度簡単にふりかえりたいと思います。

 

いきなりデザインを持ってくる業者は要注意

問い合わせのあと、すぐにデザインを提出するというのは、打ち合わせなしに設計図を持ってくるようなもの。打ち合わせはホームページ制作の基本です。きちんと打ち合わせから段取りをしてくれる業者を選ぶことが大切です。

 

価格が安い業者は、運用費も併せてチェックしましょう

ホームページに関わる費用をざっくり分けると「ホームページ制作費」と「サーバー費用」の二つ。特に「サーバー費用」は運用費にあたるものなので、決まった額が定期的にかかります。「ホームページ制作費」は安いけれど「サーバー費用」が高い! という場合もありますので、チェックが必要です。

 

価格が安い業者は、スマホ対応も料金に含まれているかチェックしましょう

BtoCの会社であれば、スマホ対応はほぼ必須です。もしスマホ対応の料金が提示されていない場合は、制作料金の3割~5割増しになることを念頭に入れておくとよいでしょう。

 

テンプレートベースで作ってくれる業者なのか、フルオーダーメイドで作ってくれる業者なのかチェックしましょう

自社オリジナルのデザインがいいといった場合はフルオーダーメイド。逆に、デザインはそれほどこだわらなくてもいい場合は、テンプレートベースの制作会社を選ぶとよいでしょう。後者はデザインの自由度が無いかわりに、コストを抑えることができます。

 

企画提案をきちんとしてくれる業者を選びましょう

もっとも重要なのがこのポイントです。
企画提案なくして『きちんと仕事をしてくれるホームページ』は作れません。
ホームページの制作費は投資。少しコストが高くてもきちんと企画提案をしてくれる会社を選ぶことお勧めします。

 

いかがでしたでしょうか。初めて発注をする時は、分からないこともたくさんあると思いますが、上にあげたポイントを押さえておけば、大きな失敗をするリスクは減ります。

是非、参考にしていただき、失敗しない業者選びをしてくださいね。