思えば昨年もこんなブログを書いてました。
https://www.sksp.co.jp/blog_bab/600/
昨年は東福岡の優勝で幕を閉じた高校サッカー選手権。
今年の対戦カードはこちら。
前橋育英高校VS青森山田高校
どちらも強豪校と言われる高校サッカー選手権の常連校です。
前橋育英のOBといえばアルビでも活躍していた田中亜土夢、元日本代表の細貝萌、そして元横浜Fマリノス・松本山雅の松田直樹、青森山田のOBといえば日本代表の柴崎岳、リオオリンピック代表櫛引政敏、室屋成などなど。Jリーガーをたくさん輩出している両リームの戦いとなりました。
今回は浦和に住んでいる地の利を活かし、埼玉スタジアム2002で観戦です。
観客数は4万人越え。高校生の試合でこれだけ集客できるから凄いですよね。代表戦やJリーグよりもコアなサッカーファンが集まっているのかな?と。そして子供の数がやはりめちゃめちゃ多かった。この選手たちを見て自分も将来このピッチに立ちたいと感じるんだろうと思いました。
そして僕は始まる前からなんかグッと涙をこらえてました。
目の前で繰り広げられる両校の応援合戦もとっても高校生らしい。群馬の前橋育英の人数の方が距離的な関係もあり青森山田の2倍くらいいたけど、声の大きさは全く互角でした。青森山田の野太い声が本当にすごかった。試合に出られないメンバーはユニフォームを来て、全力で応援する。もちろん彼らも戦っているし、どちらかが勝てばどちらかが負ける。またその連続で負けてきたチームたちの想いもしっかりと抱えているんです。
そんなことを思うとやっぱりグッとくる。
試合開始前には両校がチームメイト・応援団に一礼し、試合が始まる。
Jリーグや代表戦には無い感動がそこかしこに有ります。
5-0
スコアだけ見ると青森山田の圧勝と思いますが、実力は拮抗していたと思います。
差があったのは決定力だけかなと。
前半キックオフで仕掛けた青森山田の奇襲攻撃
GK以外のフィールドプレーヤーがハーフウェイラインからダッシュ、GK廣末の高精度フィードで一気に相手陣内へ総攻撃を狙いましたが、完全に前橋育英はその攻撃を読み切りFWが猛ダッシュしてそのボールを体に当て、ボールは誰もいない青森山田のゴール方向へ。これが入っていたら恐らく全く違った試合展開になっていたはず。
そして僕が勝負の分かれ目だと思ったのが青森山田の二点目。
先制点は前橋育英にとっては不運な形でとられ、何としても前半のうちに返しておきたかった状況で訪れた最大のチャンス。前半終了間際のコーナーキックできちんとボールに当てさえすればゴールに入るシーンを外してしまう。そしてそのショックを引きずったまま廣末のゴールキックからポンポンと繋がれ与えてはいけない青森山田の追加点。
1-1に持ち込めるチャンスを逃し、0-2にしてしまった前橋育英。
しかしまだチャンスはあります。
ロッカールームでの監督の檄が飛んだでしょう。
高校サッカーはそこがおもしろい。
前半と後半でチームは別物なります。
しかし、与えてはいけない3点目を青森山田に与えてしまいます。後半早い時間帯に一点を返すという前橋育英の作戦はこの時点でアウト。これまたショックを引きずったまま集中力が切れて早々に4失点目。そして終了間際の5失点目。
決めるべきところをしっかりと決めた青森山田の決定力。そしてGK廣末のフィードの正確さに唸る試合でした。前橋育英もどんなに点差が離れようと懸命に走り、ボールを追いかけ、相手ゴールへ迫っていた。本当に数センチの精度、シュートにしろ、クロスにしろ。青森山田のプレスもとても早く、一人目が交わされても次から次へと選手がブロック。チーム全体の守備意識もとっても高かったなと思います。
あと感動したのは選手の声・応援団の声がものすごくよく聞こえてきたこと。これはスタジアムで観戦する大きな魅力です。青森山田も前橋育英も最後の最後まで声を出し続けていた。試合後表彰式が終わり、チームメイト・応援団の元へ選手たちが行くまで、ずっとずっと。とにかくこの試合にかける想い・熱さをめちゃめちゃに感じた。これはやっぱり生で観戦する醍醐味です。
そして表彰式。誰よりも泣いていた前橋育英のキャプテン大塚選手。きっとこの敗戦は彼にとっての大きな大きな財産になるんだろうなと思った。こっちが勇気をもらいました。絶対に来年も行こうと思った。
昨日個人的にグググっときたシーン。
涙を必死に堪える前橋育英のキャプテン。本当によく頑張った。お疲れ様。ありがとう。#高校サッカー pic.twitter.com/wjM5JgmQvr— 企業の情報発信アドバイザー藤田遼@バブ (@babexma) January 10, 2017
熱い想いをもって仕事をする。これは誰にでもできることだな。見習って頑張りましょう。