【感想】劇場版ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン 全てが美しい感動作でした

 

「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を観てきました!

 

痛ましい事件や新型コロナウイルス等の影響による2度の延期を経て、ついにこの秋公開された作品です。ようやくこの度観に行くことができました。

 

映画館に行ったのはどのくらいぶりかな……。ファンタビ2ぶりかもしれないですね。滅多に行かないけど、あの雰囲気は好きよ。予告が終わって、作品が始まる前にスーっと照明が落ちていくと、いよいよって感じがしてワクワクするわね。

 

さてさて、年一本観るか観ないかの映画です。印象が残っているうちに、感想をしたためていこうと思います。一応はネタバレ注意ということで、間に猫を挟んでおこうと思います。

 

 

 

あらゆる面で美しい!

 

まず映像ですよ映像。さすが京アニ。アニメ版からして1話1話「これ劇場版?」と思うくらいのクオリティでしたが、美麗すぎました。美しいという表現がぴったり。

 

登場人物の瞳やヴァイオレットのブローチの輝き。髪の毛の動きや服装。景観までも、その全てが美しい。アニメーションだからできる鮮やかな色彩で表現されています。

 

演出についてはよくわかりませんが、定点映像とか水音、床板の軋む音が上手く使われていて、なんというかこう、情緒のようなものが見事に表現されていた気がします。無音の時間とか、間が良かったよね。

 

つーかとにかくヴァイオレットが綺麗なんだよ。見目もさることながら、その所作も、両手の冷たい鉄の義手ですら美しい。

 

そもそもヴァイオレット・エヴァーガーデンっていう名前からして綺麗。ずるいわ。俺もサドゥハル・エヴァーガーデンという名前に変えよかな。

 

「役割」を脱したヴァイオレット

 

まず、ハッピーエンドで良かった! ギルベルト少佐、生きてたんだね。

 

前情報をほとんど入れないまま(PV観たらがっつり生きてたわ)観に行ったので、勝手に「少佐のことが忘れられないヴァイオレットが、それでもその死を受け入れ、前に踏み出す物語」だと思っていましたが、まさか生きているとは。

 

死んだと思ってた人が、実は生きてました! っていう話って、やりようによっては安易というか、チープな感じがしてしまって、個人的にも「ん~大丈夫かな……」一瞬思ったりもしましたが、観終わったあとには「良かったね! 良かったねえ……!」となっていたので、上手くやってくれたと思います。

 

ヴァイオレット→ギルベルトはまあ恋だろうなと思っていましたが、ギルベルト側のそれはてっきり父性愛みたいなもんだと思ってたので、そこはちょっとびっくりしました。でもまあ二人が幸せならそれでOKです!

 

ヴァイオレットの泣き顔も良かったですね。容赦なく鼻水まで垂らされて、ぐちゃぐちゃって感じ。軍人→自動手記人形。道具やお人形さんと称されることの多かった彼女ですが、本当に人間って感じでした。ヴァイオレット……立派になって……!

 

任務を果たす、役割を果たすということに終始していたヴァイオレットが、ついにそこから解き放たれて、ギルベルトと一緒にいたいという感情のままに泣きじゃくる様は本当に感動的でした。波の音がずるいよ。

 

ラストシーンのエピローグ的な一幕。デイジー・マグノリアが島を訪れるシーン。あれも良かったですね。切手もそうですが、赤いリボンやサムズアップの所作など、ヴァイオレットが島の人に確かに受け入れられて、愛されていたということが伝わりました。あの切手欲しい~!

 

ギルベルトの苦悩

 

この映画は彼にとっての救いの物語ですね。ギルベルト視点で見るヴァイオレットの姿は確かに辛いものがある。最後に見た光景(まあ生きていたワケですが)が両腕吹き飛ばされて血塗れでボロボロのヴァイオレットの姿ですし。

 

そんな凄惨な結果を導いてしまったのは自分だと、ずっと後悔していたんですね。可愛いものや美しいものに自然と心惹かれるような、普通の女の子になってほしかったという独白も悲痛でした。

 

ヴァイオレットにブローチを買ってあげるシーンでも切なそうな顔をしていたのは、ヴァイオレットが選んだ理由が「ギルベルトの瞳の色と同じ」だったから。自分を慕ってくれていることは嬉しく、しかし自分は彼女から慕われる資格はないと思っているから。あとはやはり、あくまでもヴァイオレットの行動指針がギルベルトだったから、という感じでしょうか。

 

片目と片腕を失い、名前を捨てて自分を嫌悪しながらひっそりと生きているギルベルトの姿は辛かった。ホッジンズと同じことを叫んでやりたかったけど、その気持ちも十分に分かるので。

 

それだけに、最終盤の「ヴァイオレットォー!」という叫びは魂こもってて本当に素晴らしかったです。ちょっと声が裏返ったところとかも。声優さんってすげえなあ。

 

また、ギルベルトもヴァイオレットと同じく、「役割」に縛られ生きてきた男です。兄ディートフリートが父に反発する代わりに、彼は家に忠実に生きてきました。

 

兄から言われた「お前は自由に生きろ」という言葉は、まさにギルベルトがヴァイオレットに残した「自由になりなさい」という言葉と重なる所があります。二人は似た者同士とも言えるのかもしれません。

 

その他感想もろもろ

 

ディートフリートは良い役回りをしてました。最初あんなにいけ好かない奴だったのに。人の言葉と態度には裏がある。彼はこの作品を象徴するキャラの1人でしょう。

 

あとホッジンズ。アイツはまさしく父性愛ですね。作中で本人がぽつりと漏らしていましたが。あれもあれで切のうございますな。

 

シャルロッテ姫とダミアン王子の姿も見れてよかった。あの2人が出演したエピソード、アニメ全13話の中でもトップクラスに好きなんですよ。僕も月下の庭園を徘徊してれば、いずれシャルロッテ姫みたいな女の子と運命の出会いができるのかしら。

 

ユリスはずるいよ。王道(と言っていいのか分からないけど)だけど感動するやん。最初は「なんやこの生意気なガキは」と感じましたが、みるみる感情移入させられてしまいました。良かったな。

 

 

以上。思いつくままに感想を書いてみました。本とか漫画と違って読み返したりがそうそうできないので、その時感じたことというのが映画を観るうえでは大切ですね。普段全く映画を観ないので、中々難しいかったです。

 

機会があればもう一度じっくり観たいと思います。素晴らしいアニメ映画でした!!

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