【曲紹介、解釈、解説……等々】スピッツ / 桃

どうも、新人営業ぬまじり(3年目)です。7月ですが新潟は梅雨真っ盛りでしょうか? 雨の日が続いています。そのうえ気温もグイグイ上がっているので、非常に蒸し暑い。不快だ。ああ不快だ。

 

なので、今日はこんな季節にぴったりなこの曲を紹介します。

 

 

さざなみCD収録の「桃」です。ノンタイアップのアルバム曲ですが、本当に好きな曲です。ファン人気も高い。

 

このアルバムは全体的に夏の雰囲気が漂いますが、その中でもこの桃のみずみずしさといったらないです。まさしく桃。きゅんとする甘酸っぱさが音から感じられるよう。

 

スピッツは明るいように見えて実は闇が深い……という曲が多いですが、この桃という曲に関してはそれほど暗いイメージはありません。曲調通りの爽やかな曲だと思っています。恋の始まりを歌った曲、というのが僕の中での印象です。

 

切れた電球を今 取り替えれば明るく

桃の唇 初めて色になる

捕まえたその手を離すことはない

永遠という戯言に溺れて

何も無かったよ 巡り合えた理由など

やっと始まる 窓辺から飛び立つ

ありがちなドラマをなぞっていただけ

あの日々にはもう二度と戻れない

他人が見ればきっと笑い飛ばすような

よれよれの幸せを追いかけて

 

そこまで多くのことを歌っているわけではなく、上に引用したものが桃という曲の歌詞の殆ど全てです。

 

僕は幼馴染として育った少年と少女の映像が浮かんできます。同性の友達同然に育ってきた二人が、段々とお互いの存在を意識して……という王道のストーリーでしょうか。「仲良し」のストーリーラインと似ていますが、「桃」の二人はちゃんと一緒に慣れています。こっちの方が心に優しいね。

 

「桃の唇 初めて色になる」というのは「僕」の心象風景でしょうか。ふとしたきっかけで幼馴染が魅力的な女の子であることに気がついた瞬間、その子の唇が桃色に色づいて見えた……と。「桃の唇」っていうのがちょっぴりエッチでフェチっぽく、スピッツぽいな~と思います。

 

2番の「やっと始まる」というセンテンスからも、運命的な出会いによって始まった恋ではなく、そこにあったはずなのに中々始まらなかった恋、という図式が浮かんでくるわけですね。

 

それまではドラマとか漫画の中にある、「作りものみたいな恋愛」を追っていた二人が、ついにリアルな恋愛をします。多分順風満帆なヤツではなくて、時にすれ違ったり喧嘩したりしながら、ささやかな幸せを求める……という感じかしら。「よれよれの幸せ」というのが、いつもの陰陽清濁美醜併せ持ったスピッツらしいワードで好きです。

 

まあ、僕からすれば十分お話の中の理想的な恋愛話ですけどね……羨ましいわ。

 

ああ……僕も明るくて可愛くて料理が上手でちょっとだけツンツンした幼馴染の女の子が欲しい人生でした。自室の窓を開けると目の前にはその子の部屋の窓があって、夜中に時々窓越しに小さい声で語り合う……そんな青春を送りたい人生でした……。来世に期待。

 

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