僕将、エアコン投手の今季一軍初登板を決断

初夏の候、僕の部屋軍の監督を務める新人営業ぬまじり(3年目)将が、ついにエアコン投手の今シーズン初実戦投入を決断した。

 

 

エアコン投手は2014年ドラフト2位で僕の部屋軍に入団すると、入団当初から家主である僕監督より「真夏のエース」と明言され、過酷な夏の生活をフル回転で支えてきた。

 

近年は僕監督の加齢による寒さへの弱体化により、冬場に登板する機会も増え、まさに年間を通して僕監督をサポートする、僕の部屋軍には欠かせない主力選手となっている。

 

今シーズンは冬場のスクランブル登板が多かったため、僕監督から「エアコン投手には少し休みを与えてあげねばなりません。もっとも暑さが厳しくなる7月頃に、ベストコンディションで帰ってきてくれれば」と休養期間に入っていたが、予定よりも早い復帰登板となった。

 

その理由は、エアコン投手とともに真夏の2枚看板とされてきたベテラン、扇風機投手の電撃引退による。

 

長年の激闘により蝕まれた扇風機投手の身体はもう限界だった。4月ごろからモーター部分の不調を訴え、5月頃には完全に送風ができなくなった。僕監督自らが懸命な治療に励んだが、回復の見込みはなく、5月一杯を持って現役生活に終止符を打つこととなっていた。

 

今シーズン初の実践を終えたエアコン投手は報道陣の取材に対し「扇風機さんがローテーションにいないという事実は非常に寂しい。扇風機さんのぶんまで僕が頑張らないといけない。チームが苦しいときに踏ん張るのがエースと呼ばれる投手。僕はそういう投手になりたい」と、真剣な面持ちで答えた。

 

エアコン投手の長い夏の戦いは、まだ始まったばかりだ。

 

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