【曲紹介・解釈・解説……等々】スピッツ / 仲良し

どうも、新人営業ぬまじり(3年目)です。今日は敬愛するスピッツ曲紹介記事だ。チェケラッチョ。

 

今回紹介するのは「仲良し」という曲。アルバム「フェイクファー」に収録されています。シングル「運命の人」のカップリングでもありますね。短い曲ですが、個人的に大好きな一曲です。

 

 

この曲がどういう曲か。それは冒頭の一節を見てもらえば分かると思います。

 

いつも仲良しでいいよねって言われて

でもどこかブルーになってた あれは恋だった

 

こんな曲。甘酸っぺ~! そんで切ね~!

 

この短いセンテンスだけで、二人の関係性を鮮やかに描き出してくれています。もう情景やストーリーが目に浮かぶわ。

 

きっと二人は幼馴染で、小さい頃から兄弟同然に育って、その仲の良さをからかわれる度に嬉しくもちょっぴり切ない気持ちになっていて、今にして思えばあれは恋だった……と、後に振り返って悟るわけです。

 

サンダル履きの足指に見とれた

小さな花咲かせた あれは恋だった

 

この辺の描写も、妙にリアルというか、フェチっぽくていいですよね。鮮やかに、あの子の足先が目に浮かびますね。

 

「なってた」「見とれた」「だった」と、過去形で言い切られているところからも、この情景は回想で、現在よりも過去の出来事だったとわかります。時間軸が現在に戻ってくるのはサビに戻ってから。

 

時はこぼれていくよ

ちゃちな夢の世界も

すぐに広がっていくよ

君は色褪せぬまま

 

こちらがサビの歌詞。曲中で2回繰り返されます。Aメロから来て、一気に世界がブワーッと広がったようなメロディが凄く好きです。

 

「こぼれていく」という言葉を用いているのがいいなと思いますね。時間の流れはどんどん進んでいって、それをなんとかして止めようとするけれどどうしようもない。そんな無力感とでも言えるような気持ちを的確にすっぱ抜いてくれている気がします。

 

多分、気づいた時には手遅れって感じで、彼が彼女への恋心を自覚したのは、彼女が彼の手の届かないところに行ってしまってからなのでしょう。

 

今更もう遅い。でもまだ諦めきれなくて、ちゃちな夢の世界(君と付き合うことができた、くだらない妄想の世界とでも考えておきましょう)はみるみる心の中に広がっていく……という感じでしょうか。実に切ねえ。

 

曲の最後は冒頭の歌詞に戻り、「あれは恋だった」で終わるわけなんですが、それがまた切なくていいんだよな~。

 

とにかく爽やかで、かつ切なく、甘酸っぱい思い出を想起させるような(そんな思い出はないけど)曲でした。興味があれば聴いてみてね。

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