【読書感想】あの頭のおかしい日常を取り戻す 谷川流 / 涼宮ハルヒの消失

どうも、新人営業ぬまじり(2年目)です。季節は冬。こんな季節は外に出ず、暖かい家の中でぬくぬくとゲームや読書に興じるのが良いですよね。僕の家は極寒ですが。今日はそんな冬の時期にピッタリなこの本です。

 

 

「涼宮ハルヒの消失」です。ハルヒシリーズの4作目。2、3作目は短編集だったので、これが1巻に続く2番目の長編ということになります。単体で映画化もされており、シリーズの中でも人気の高い一冊ですね。主人公であり、シリーズ通しての語り部であるキョンにとってのターニングポイントになった話です。

 

キョンが高校1年生の12月18日。天上天下唯我独尊のトンデモヒロイン、涼宮ハルヒがクラスから忽然と姿を消してしまいます。「姿を消す」というか、クラスにいたという現実そのものが消えてしまっていました。変わったのはハルヒだけでなく。朝比奈さんはただの書道部の上級生だし、古泉はただのキザな他校生だし、長門はただのおとなしい文芸部員になっていました。

 

その変化に気がついていたのは学校でキョンただ一人。これまで彼はハルヒのおこす騒動に巻き込まれた一般人という立場をとり、SOS団の活動においても心の中で小言を連発しながら渋々参加する……というスタンスでやってきていました。これまでの半年間、彼の頭を痛めてきた原因が一気に幻のごとく消失してしまった時、キョンは一体何を思うのか。

 

というところがこの物語のキーになっております。彼がこれまでの日々を振り返り、自分と向き合い、自分自身の立ち位置というものを見直す物語です。

 

そんな非日常な学園生活を、お前は楽しいと思わなかったのか?

 

所謂やれやれ系主人公のキョンですが、だから物語終盤の自分への問いかけがアツいんですよね。やれやれ系、無気力系は、ベタですが、決める時に決めるからカッコいいのだよ。

 

騒動の傍観者から当事者へ、自分の役割を自発的に変化させたキョン。これをもって、彼は真に物語の主人公となったのでしょう。続きが楽しみです。実はここから先はまだ一度も読んだことがないんですよね。2020年に突入するかというこの時期に、初めてハルヒを読めるのはありがたいことだと思っておきます。だから、僕が最新刊を読み終わる丁度良い頃に新刊を出してくださいね。

 

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