【外回り営業マンの新潟ラーメン探訪記】そして俺はまたここに帰ってくる…… らーめん八起 / 担々麺 地辛

突然ですが、皆さんには「思い出の味」と呼べるものがありますか? 僕にはあります。どうも、新人営業ぬまじり(2年目)です。今日は僕の大学生活を真っ赤に彩ったアイツを懲りずにご紹介しましょう……。

 

 

ハイ、八起さんですね。新潟大学前駅で降り、坂の上に上がるとすぐに見えてくるという素晴らしい立地。大学時代には何度も何度も通ったこの店も、最近はそこまで頻繁に通っている訳ではありません。割り振られている担当先柄、行動範囲が東区~北区によっているので、中々西区のこの店に足を運ぶ機会がなくなっちゃったんですよね。

 

学生の頃の僕はもうそれこそ中毒症状一歩手前なレベルで通い続けていました。八起三日食わざれば生命活動に支障をきたすくらい、ここのラーメンは僕の身体の一部となっていました。

 

なあ、俺は、変わっちまったのかな。俺はもう、お前なしでも生きていけちまうのかな。それは、ちょっと、寂しいな――。

 

担々麺 刺激の地辛 830円

 

変わっちまった自分に一抹の寂しさを覚えつつ、頼んだのはやっぱり地辛。増税の影響か、恐らく全メニュー10円~20円ほど値上がりしていますが、それでも大盛特盛は安価かつ量も多い。学生の腹に優しいのは相変わらずだね。

 

俺も変わっちまったけど、お前も変わったよな。昔は麺がもっと平たくて不揃いだったな。今はスマートなストレート麺になっちまって……。お前も垢抜けたんだな。

 

でも、この辛さは変わらない。この刺激も、そして、この美味さも、あの頃と変わらない。

 

胡麻を使用しない独特な担々麺。(恐らく)豚骨ベースのスープに加えられたたっぷりのラー油と唐辛子、そして山椒が舌を焼き、胃を燃え上がらせる。強烈な辛さの中でも存在感を失わないニンニクのパンチ。かなりパワー系のスープだ。身体の内側から発熱していくのを感じる。

 

辛さの中にもコクがあり、よくある「辛いだけで味が分からない」ラーメンにはなっていない。美味さと辛さがギリギリなレベルで拮抗し、ヒーヒー言いながらも箸とレンゲが止まらない!

 

食べ進めていくうちに、ふと口の中に入る玉ねぎの甘さが、このラーメンの中においての癒しとなる。玉ねぎって、こんなに甘かったっけ……? 世には甘さを引き立たせるためにスイカやトマトに塩を振る風習があるが、この玉ねぎもまさにそうだ。この、地辛の中にある玉ねぎこそ、玉ねぎの持つ本来の甘みをこれでもかと味わい尽くすことができる。気がする。

 

しばらくぶりの一杯だったが、やっぱり美味かった。量的にも辛さ的にも、「食べきれるか?」と一瞬不安が頭をよぎったが、一口食べてしまえばそんなものは吹っ飛んでしまった。八起の担々麺はそのパンチある刺激で、いつでも俺を大学生に戻してくれる。あのどうしようもなく自由で、自堕落で、でも最高に輝いていた、あの頃の自分に――。

 

 

 

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