不振に喘ぐ若武者、その苦悩に迫る

「ストライク、バッターアウト!」

 

主審が高らかに上げるコール。それを合図にして、相手ベンチからは歓声が。味方ベンチからはため息が上がる。その渦中、バッターボックス内で、沼尻貞治(24)は悔しさに顔を歪めていた。

 

沼尻は今年度春に暇人ドラフト13位でウィザップ野球部に入団。草野球選手としてのキャリアをスタートさせた。7月は全2試合でマルチ安打を放ち、その非凡な打撃センスを示してきた。そんな彼が、今終わりの見えないトンネルに足を踏み入れてしまっている。

 

お盆明けからの3試合では安打なし。それどころか、フェアゾーンに打球を飛ばしたのは辛うじてバットに当てたサードゴロ一本。7月の沼尻とは別人のような打撃内容が続いた。一体彼に何が起きているのか。

 

――率直にお伺いしますが、ご自身の不調の原因は何だと思いますか?

 

本当に率直ですね(笑)

 

――すみません。

 

いやいや(笑)。でも、そうですね……。やっぱりお盆っていう長い休みがあったことによって、こう、感覚が崩れた感じはありますよね。

 

――感覚は掴みかけていたと?

 

まあ一時的にですけどね。何しろ継続して努力を続けてきたわけではないので、たまに良いバッティングの形を作れても、少し期間が空くとまた体からその感覚が抜け落ちてしまう。今回は特に長い間があったので、その崩れも大きかったような感じですね。

 

――復調の兆しはあるのか。

 

いや、それが全く(笑)。今はとにかく自分のスイングにしっくり来てない感じが強いですね。タイミングもいまいちあっていないですし、全てのバランスが悪い。まあ、また試行錯誤して、今の自分に合うバッティングフォームを模索していきますよ。

 

――頑張ってください。

 

はい、ありがとうございます。

 

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