【速報】沼尻外野手、地元のバッティングセンターで自主トレ

新潟市内において、バッティングセンターはそう多くはない。その数少ない1店舗に、所属会社が推し進める週休三日制で本日休暇を取っている沼尻選手(23)の姿があった。

 

中学時代、弱肩貧打の大型外野手として観客を沸かせた沼尻選手。守備率も驚異の7割超えを誇った。そんな沼尻選手が野球界に復帰したのはこの春のこと。人数不足にあえぎ、野球のルールを知っていて、野球道具も持っていて、その上ヒマで健康な人材を探していたウィザップ野球部からの要請で、数年ぶりにユニフォームに袖を通すことになった。

 

しかし、長年スポーツから離れていた影響は大きく、これまでの実践2試合では2打数無安打1四球と未だヒットなし。アウトになった2打席はどちらも三振だった。

 

「打球がね……前に飛ばないんですよ、ええ。自分でも驚くほどに。あれ? 俺どうやって打ってたっけ? っていう感じですよね。まあ、焦っても仕方ないですし、また一つ一つ積み重ねて行きますよ」

 

昔よりも幾分かヒゲの濃くなった顔で自嘲気味に笑いながら答えた沼尻選手。口ぶりは穏やかだったが、その心境はいかほどのものだっただろうか。

 

行きつけのバッティングセンターに来店した沼尻選手は、この日全部で5ゲームプレイ。1球1球、感触を確かめるようにバットを振った。

 

「打てない時は、自分の間隔と実際の動きでズレが生じている。それを埋めるためには、客観的な目線で見た自分が必要」

 

そう語った沼尻選手は、財布にスマホを立てかけて起用に自分のフォームを撮影し始めた。しっかりと自分が映るよう、入念に角度を調整する沼尻選手。その横顔は、かつてグラウンドを走り回っていた頃のように真剣そのものだった。

 

バッティングセンターの打席に立つ沼尻選手。この時間、彼以外に客はいない。

 

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