爽やか! でもやっぱりちょっぴりおセンチ スピッツ / 春の歌

築2X年、木造1Kアパート1階の部屋で日々震えながら過ごしています。どうも、新人営業ぬまじりです。

 

夏の時は「早く涼しくなれよ!」と思っていましたが、今は今で「早くあったかくなれや!」と怒り狂っております。僕がワガママというわけじゃないです。ちょうどええトコがないんや! 新潟は! 中庸中庸!

 

気分だけでも春を味わいたい……というわけで、今日はこの曲。

 

 

2005年発売、スピッツ30枚目のシングル「春の歌」です。元々はアルバム「スーベニア」の一曲目として作られ、後にシングルカットされたという経緯があります。コンサート会場にて撮影したというPVが爽やかでいいですね。

 

マサムネさんがイケメン。

 

﨑山さんもイケメン。

 

PV同様、スピッツの曲の中では、この「春の歌」はそこまで毒がなく、爽やかな印象ですね。

 

重い足でぬかるむ道を来た
トゲのある藪をかき分けてきた
食べられそうな全てを食べた

 

平気な顔でかなり無理してたこと
叫びたいのに懸命に微笑んだこと
朝の光にさらされていく

 

それでも、ただただ爽やか、春の歌っ! という感じではないのが良いところ。徐々に心を締め付けていくような、そんな緩やかに苦しい日々を送っている主人公。いわば彼は今「冬の時代」にいるのでしょう。

 

長くその中に身を置いてしまったことで凍り付いてしまった心を、今解き放て! と、この曲では歌われます。この曲の春とは、そういったものからの解放、自由を象徴するものになっていますね。

 

忘れかけた 本当は忘れたくない

君の名をなぞる

 

ここの歌詞が曲中で一番好きです。ぐうの音も出ない凡夫たる僕だったら、「君の名を叫ぶ」とか、「君を想う」とかにしちゃいそうなところ、「なぞる」というワードを使ってるのが本当に痺れる。

 

このおかげで、なんとも言えない切なさとか、やりきれなさが生まれていると思うのですよ。やっぱりマサムネさんの言葉遣いはセンスの塊というか、心の中の言語化できない領域を上手く掬い取って表現してくれている気がするんですよね。

 

春の歌 愛と希望より前に響く

聞こえるか? 遠い空に映る君にも

 

さて、先ほどの部分とこのサビで出てくる「君」なのですが、最初僕はこれを「死んでしまった大切な人」と解釈していました。そしてこの曲を別れと再生、再出発の歌……という風にまとめようとしたのですが、聞けば聞くほどそこまでお葬式感のある曲ではないな……と感じ、ネットを彷徨っていると。

 

この「君」は、未来に思い描いている自分自身である。

 

的な解釈を書いている方がいました。「あ、これだ」と、個人的にかなり腑に落ちましたので、僕としてもこの説を推したいと思います。

 

長い冬の時代で凍り付いた心。そしていつしか忘れかけていた理想の自分自身。この曲は、そんな冬を抜け、春の世界でもう一度理想の自分へ向けて走り出す……的な、希望に溢れた曲だと思うのです。

 

最近リアルで寒く、通勤がきつくなってきました。この曲を聴いて自分を鼓舞しながら、明日もセコセコ歩いて会社に行きたいと思います。

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