今までありがとうございました。

部下の送別会でした。

 

 

彼女は、最初は総務スタートでした。
僕は、彼女が、自分の力や存在価値をなかなか発揮できず、苦しんでいた姿を遠巻きに見ていました。

鼻声で声が通らないから、営業のおっさんに「聞こえねー」と文句を言われていました。
業務に何度も失敗があったようです。先輩にこっぴどく怒られていたのも知っています。

何事も経験に無駄はないと思いますが、言ってしまえば部署が合っていなかったんだと思います。
本人も頑張っていたけど、望んだ仕事ではなかったのでしょう。

 

 

ある日、総務は続けられなくなり、他部署への異動を迫られていました。

経緯は忘れてしまいましたが、会議室で相談を受けました。
彼女のイラスト能力を認めていたので、ウチに来ますか?と声を掛けた日が始まりです。

 

彼女のイラストが、Webサイトに優しさや暖かさを与えてくれました。

イラストは様々な場面で活躍してくれました。
山形の旅館の若旦那さんも気に入ってくださったり、ページイメージはラフながら、お客さんに対して期待と説得力を与えました。

イラストを得意とするメンバーがいなかったので大変助かりました。

彼女も自分の力を発揮できる場所を見つけられてよかったと思います。

 

配属してどのくらい経ったか忘れましたが、僕が当時1番大切にしていた千葉のお客さんの仕事をサポートしてもらうことになりました。

お客さんと直接合うことで責任感も当事者感も変わります。それを狙いました。

最初は僕も不安を抱えていて、彼女も最初はおどおどしていましたが、時間が経つにつれ、才能と持ち前のキャラクターがお客様にも伝わり、相手の上の方にも一目置かれるようになりました。

彼女も仕事に対して責任も自信も、お客様の役に立つ喜びも持てたと思います。

 

彼女は、芸術や映画などの感想を、ちゃんと言語化できるところが誰よりも優れていたと思います。その感覚は、他の同僚から受けたことは一度もありません(まぁ僕は同僚全員と喋るタイプではないですけどね)。

僕は彼女の発する考察に度々驚かされました。

必要以上に飾らない言葉選びが、逆に人をはっとさせるのです。

おっとりしているけど論理的思考もできる。Webサイトの設計では彼女の意見に何度も助けられました。

 

 

イラストと考察力が彼女の強みであると思います。

もちろんダメなところ、弱点もあったけど、2つの強みを組み合わせたら、間違いなく、弱みを覆い隠せるでしょう。その組み合わせを持つ人がクリエティブの現場では強い。もやもやしたイメージを視覚的に具体化する作業は苦手な人が多いから。

そして、持ち前の愛されるキャラクターがあるのですから、社会復帰もバッチリでしょう。

 

 

だから心配はいらないのです。

 

 

 

 

考えてみたら、仕事面で頼っている部下が退職するのは初めての経験です。

大変な2ヶ月でしたが、僕にとってもいい経験になりました。

ブログはここまでにしておきます。

 

 

部下でいてくれて、ありがとうございました。

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