そこに何文字入るか求める公式を作った

『このスペースにどのくらいの文字数が入りますか?』

そう聞かれた時、

「ちょっとやってみないとわかんないですね……」と答えるか、

「ざっくり計算してみますか!」と答えるか

 

カッコいいのは後者だと思いました。

カッコイイと思ったので、計算する方法を作ろうと思います。

 

今回は、組版、エディトリアルで使用する「級・歯(Q・H)」での計算と

一般的に文字サイズと言えば、な「pt(ポイント)」での計算をやります

 

計算の前提

正方形の仮想ボディを持つ等幅フォントで、

あるスペースを埋め尽くした時の大雑把な文字数を求められる公式を作ります。

行送りに対応して計算できるようにします。

こんなイメージです。

 

プロポーショナルフォントとか、平体、長体、禁則処理によるズレ、改段落での不使用スペース

などは無視します。半角も無視。英単語が分離しないように改行するみたいなのも無視。(私の能力ではそこまで加味した計算はできない)

全角の文字が入る目一杯を計算できれば、原稿の文字数をそれ以下にすることでなんとかなるだろう、

という思惑です。

 

計算の考え方

 

1行に入る文字数を数えた後に、それが何行入るか計算して、

1行の文字数×行数

をやればいいだけです。かんたん。

 

級・歯で計算する

では本編です。

あるスペースの横幅をY(mm)とします。

その横幅に入れる一文字のサイズ(級数)をQ(mm)とします。

1級=0.25mmです。横幅を文字サイスで割るには、級数をミリに変換する必要があるので、

Q÷4

をします

横幅Y(mm)を文字サイズQ(mm)で割るので

Y÷(Q÷4)

これで1行に入る文字数が出ます。式がダサいですが一旦置いときます。

 

次に、スペースの縦幅をT(mm)とします

そして1行の行送り含めた高さ(歯)をH(mm)とします。

1歯=0.25mmです。縦幅を行の高さで割るには歯をミリに変換したいので

H÷4

をします

縦幅T(mm)を行送りH(mm)で割るので

T÷(H÷4)

これでスペースに入る行数がわかりました。

 

 

さて、あとは行の文字数×行数をやるだけです。

ばか正直に式を作るなら、

{Y÷(Q÷4)} × {T÷(H÷4)}

になります。しかし、割り算って難しいじゃないですか。しかもなんとなく途中の時点で小数がたくさん出てきそうでイライラしますよね。

人間はイライラすると不幸せになりやすいので、なるべくイライラしない形にします。

{Y÷(Q÷4)} × {T÷(H÷4)}

→{Y÷(Q/4)} × {T÷(H/4)}

→→{Y×(4/Q)} × {T×(4/H)}

→→→(4Y/Q)×(4T/H)

どうでしょうか。

横幅の4倍を級数で割り、縦幅の4倍を級数で割る。そして掛け合わせる。

わりかしまともになったんじゃないでしょうか?

 

まぁ、四則演算のやりかたをこねこねしてるだけなんですけどね……

 

実際にやってみる

実際にやってみましょう。

A4の紙面の四分の一を使うことになって、余白とか調整してたら文字のスペースが80mm×120mmになりました。

ここに、文字サイス14Qで行送りは文字サイズの1.75倍(24.5H)でどのくらい入るかやってみます。

先に文字を入れてみると、400と20〜30文字、ということがわかりました。詳しくは画像の通り。

 

 

では先ほど作った公式(4Y/Q)×(4T/H)でやってみます

4×80÷14=22.8571… 文字が欠けてはいけないので1行22文字。

4×120÷24.5=19.5918…. 同様に19行。

22×19=418文字

立派な計算結果が得られました!

 

 

ポイントで計算する

ポイントでもほぼ同様に計算します。

1ポイントは0.3514mmです。ヤードポンド法のせいで中途半端なのがいやですね。

ざっくり0.35mmとして扱いましょう。つまり7/20mmです。

ポイント数を[PT](mm)、行送りを[LFPT](mm)として表示します。(LFはline feed)

本当は記号って一文字じゃないとダメな気がするし、そのへんの数学ルールわからないので許してください。

 

いろいろやっていくと最終的に

(20Y/7[PT])×(20T/7[LFPT])

になりました。

なんか………………わかりづら…………………てかLFPTってなんだよニューヨーク市警みたいな四文字だな

 

まぁいちおうやってみましょう

 

10ポイントで行送りは17.5ptです。スペースはさっきと一緒。

これも400と20文字くらいになりました。

 

20×80÷7×10=22.85… 1行22文字。

20×120÷7×17.5=19.59… 19行。

22×19=418文字! こちらもOKですね!

 

 

 

 

まとめ:使うシーンは別にない

ここまでやっといてなんですが、多分この公式と計算を使うシーンが出てくることはないと思います。

現在の業務だったら、原稿があって

「まぁこれを入れてみましょう」的な話になるし

ソフトがあるなら文字を入れてみた方が早い(百聞はなんとやら)ので……

 

今回の試みでは、級数やポイント数といった規格の理解につながりました。

1pt=0.3514mmは雑学としてなんかいいですよね。

これをパッと言える方がかっこいいかも。

 

しかしヤードポンドとメートルが混在している世界はほんとおかしいと思います。

いつかメートル法で世界統一する夢を胸三寸に秘めてブログを終わりましょう。以上です。

 

 

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