印刷の勉強をします:記録技術の歴史と発展・紀元前その2

 

どうも、印刷の勉強をしないとな~と思っているちっひーです。

 

前回に続き、紀元前の記録技術の歴史(紀元前)についてです。

年表の引用元はこちら

記録技術の年表

これ以降書くことは「記録技術の年表」の記事を参考、また引用し、プラスで私の感想や“そういえば”的コメントを書いていくものです。脱線もします。単に歴史を知りたければ引用元記事をご参照ください。

その他引用・参考は記事の後ろにまとめています。

 

 

記録技術の歴史と発展

紀元前300年頃〜

 

  • 紀元前300年頃:古代エジプトでアレクサンドリア図書館が造営される。アレクサンドリアは学術の中心地となった。

プトレマイオス朝の王らのものすごい出費による蒐集で、膨大な数のパピルス文書が集まったそうです。量ははっきりわからないものの、推計で4万~40万巻の文書が集められたとか。

アレクサンドリア図書館とそこでの活動の例で言えば、

    • 記録上初代の図書館長「エフェソスのゼノドトス」による、著者名のアルファベット順による著書の整理
    • 2代目図書館長「ロドスのアポロニオス」による叙事詩『アルゴナウティカ』。現代まで完全に現存する叙事詩。
    • 伝説によると「アルキメデス」がアレクサンドリア図書館を訪れ、「アルキメデスのスクリュー」を発明したとか。
    • 3代目図書館長「キュレネのエラトステネス」は地理学と地図の作成に数学を適用し、地球の円周を誤差数百キロメートル以内で計算した。

など。

 

 

  • 紀元前221年:漢字の統一。秦が中国統一を果たし、小篆(篆書体:てんしょたい)が正式に統一書体として採用される。紀元前14世紀の金文に比べ、一文字の大きさが均等になり上下左右のバランスも整ったものに。

    文字を統一し、またその文字を用いて支配者の権力を誇示する銘文を刻んだ建築物を建てた。国内の公式な証明手段にも小篆を用い、文字を権力の誇示と法治国家であることのアピールとして使用した。

    しかし小篆ははっきり言って書くのが面倒くさく、現場の役人の事務処理の中で走り書きが多発することにあった。このことが小篆の簡素化を生み、「隷書」の誕生につながります。

 

 

(雑感)アレクサンドリア図書館の歴史的な意義えぐい。金に糸目をつけずに知識を集めまくり、そこで学問や研究ができるように場所を整えたという偉業。アレクサンドリア図書館以前にも図書館というものは存在していたそうですが、アレクサンドリア図書館は「あらゆる文献」を収蔵し、最大時には100人以上の学者を雇用していたそうです。

素晴らしい。知識の探究が国の発展や文明の発展に直結することをよくわかっている。発明も発見も、遠回りで効率の悪いものです。だから国家事業として強引に推し進めるのが一番良い。ここからは若干の政治的主張ですが、私は研究と教育を最優先に国家の予算を割り当てるべきだと思います。

 

 

(雑感)小篆が廃れたのも面白いエピソードですね。いかにありがたみがあり権威高いものでも、使いにくければ使われず、廃れる。どんな道具でも同じということです。

しかも、小篆を統一書体に採用した秦はその15年後の紀元前206年に滅亡しているんですよね。秦の次の前漢、その次の後漢では隷書が統一書体に採用されたそうです。

しかし隷書に関しても現代で常用されているわけではありません。使いやすさとは常にアップデートされ、より良いものがそれ以下のものを駆逐していくわけです。この流れには逆らえません。逆らう人は古いものと一緒に滅ぶだけです。

一方で、篆書も隷書も完全には滅ばず、書や印影に今も姿を残しています。その文字が持つ独特の雰囲気が力を発揮する分野が、正式書体・常用書体という分野以外にあったわけです。古くなったなら戦う分野を変えれば良い、というのもこの書体エピソードからわかることかなと。

 

 

紀元前まとめ

ここまで、ざっと紀元前の記録技術に関して見てきました。

 

記録に必要な「文字」は既に紀元前に発明され、かなりの発展をしていたことになります。また、記録媒体の歴史はすなわち人類が扱えるようになった資源の歴史とも言えそうです。木や竹、石、青銅、粘土、パピルス、羊皮紙などが出ました。

ちなみにパピルス紙っぽいものですが、紙の定義からすると紙には当てはまらないそうです。JISでは紙を「植物繊維その他の繊維を膠着させて製造したもの」としています。パピルスはざっくりいうと、植物の茎の皮を剥いで、水につけて2日ほど放置しちょっとどろっとさせて、それを布の上に並べてまた布をかぶせ、トンカチやローラーで圧力を加えて2~3日かけて脱水し、4日~1週間かけて日陰で乾燥させ、最後に表面を石や貝殻で擦って滑らかにし端を切りそろえて完成です。工程がめちゃくちゃ長いので高価だったそうな。で、植物を繊維にまでバラしてはいないので、紙ではないよねということです。説明が長い。現在はエジプト土産になっている。

 

これ以降は紀元後の歴史を見ていこうと思います。

 

 

次回

記録技術の歴史と発展・紀元後その1

 

 

引用リスト

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