来る明日を待つ終わらない今日の24時

 

日々の報道にも便利な情報にも愉快な娯楽にも疲れ、来る明日を待つ終わらない今日の24時。

 

 

人は驚くほど多くの部品からできている。12対の肋骨と12個の胸椎の間で繰り返し運動する心臓は、総延長10万kmの血管へ向けて血液を送り続ける。五体の隅々まで酸素を送り届ける赤血球たちや、体外からの侵入者をつねに堰き止め続ける白血球たちが私を守り動かし続ける中で、唯一私だけが私を守らず私を止めている。

 

 

机に放置した発泡酒の缶を、台所のゴミ袋に捨てられなくていやになる。つかいかけたまま使わない鉛筆の芯が折れたままでいるのがいやになる。下着だけをたくさん洗ったから干す場所がなくて洗濯機にまた戻した分を思い出すといやになる。冷蔵庫に残り続けた夏の果物を捨てた罪悪感でいやになる。

 

 

でも明日食べるカップ麺は今日の帰りに買った。

 

 

心が止まっても体は生存を続ける。ただ生存のために体のみ生かし続ける冬。

やがて春が来るのを待つ終わりのない冬を体だけで生きていく。

 

 

 

 

 

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