ブックエンドはブックだけをエンドするものじゃあないんだぜ
ちっひー
弊社の先輩が書いたnoteが私を昔に引き戻しました。
ひとり遊び!!!
血湧き肉躍るこの五文字、先輩が私をかつての存在へと引き戻した。そう「ひとりあそびのちっひー」(今考えた)に……。
今回、私のレパートリーの中から「ひとり遊びレベル」の高い3つを厳選し紹介します。
【ひとり遊びレベルとは?】
広義のひとり遊びには、ひとりカラオケやソロプレイのテレビゲームなど様々なものが含まれます。しかし今回は「電子機器を使わない」「家にあるものでできる」などの制限を設け、その制限をより純粋な形でクリアしているものを「ひとり遊びレベルが高いもの」として紹介します。記事を読んだあなたが、その場でできてしまうものもあります。ぜひやってみてください。
【ひとり遊びの注意】
ひとり遊びの中には、
・異常な中毒性
・霊的な呪いやまじないを含むもの
・後ろにいる人などの危険な面を持つものもあります。どんなものでもそうですが、常に道具や方法を使う人間が主体であることを忘れないでください。遊びに呑まれてはいけません。遊びを遊びとして楽しむことができる、人間としてのつよさを持った人だけがこの記事のこれより下を読んでください。
いよいよ紹介します
シャボン玉は多くの人がやったことある遊びであり、ひとりでプレイすればそれは立派なひとり遊びです。そこにクリエイティブな試みを加えることで、競技性を持つ新たな遊びへ進化します。
・推奨プレイ人数:1名
・必要な道具:ストロー、水面や濡れた平面、シャボン玉液もしくはその代替品
水面にシャボン玉がくっつきドーム状になった様をみたことはありますか?
こういう状態
この遊びはその現象を利用します。水面、濡れた地面などにシャボン玉が密集した状態になるとシャボン玉同士がくっつきドームとドームの間にくぼみが生まれます。そのくぼみにさらにシャボン玉をのせることも可能です。つまり理論的には、シャボン玉の集合体で巨大な山を建築することが可能です。
くっついた状態
実は私もnoteを以前書いていまして、その時にシャボン玉建築を行いました。
詳細は以下の記事をご覧ください。
記事より抜粋
この時はお皿に水をはり、そこにシャボン玉をのせていく手法で9cm強を記録しました。
このひとり遊びは
・どのくぼみに次のシャボン玉をのせるか?
・シャボン玉の耐久力と自分の素早い動作、判断
・シャボン液そのもののクオリティ
といったやりこみ要素があり、競技性の高さも注目されています。(私から)
しかしながら、必要な道具が家に常にあるとは言い切れない点や、後片付けが面倒臭い点がマイナスの評価を受けたため、第3位となりました。
第2位は「キンコンカン」です。
これは私が小学校高学年の頃に生み出したゲームです。
・推奨プレイ人数:1名
・必要な道具:紙、ペン
このゲームは自らがステージを設定し、そのステージのクリアを自らが目指すという構造になっています。よって、よりストイックな人間がこのゲームをより楽しめると言えるでしょう。
ゲーム自体は、ゴルフ+ブロック壊しのような壁や障害物に跳ね返って進行するものになっています。その跳ね返る様子から連想した音が、名前の由来です。
まず、ステージをこのような形で用意します。ポイントは「壁や障害物は直線的に」です。ゲームプレイ時に自分で反射角を考えながら行うので、曲線だと混乱します。
ステージの解説。矢印がスタートで、斜線部がゴールエリア。
そして、スタート位置から射出角度だけを決め、ペンを走らせます。画像では色を変えていますが実際は自分が分かれば問題ありません。なにを射出しているかはプレイヤーの想像によります。レーザーやビームのようなもの、車や走る人を想像されるかもしれません。そこは自由です。私はシンプルにボールを想像します。
ワームホールの利用を狙って射出した
障害物や特定のアイテム(今回はワームホールを用意しました)を乗り越え、ゴールのエリアにたどり着いたらクリアです。
今回はさらに難易度を増したステージを作ってみました。
これは結構攻めました。このゲームをプレイするのも久しぶりなので、自分でもクリアできるか不安になりました。
結果です。
無視されるデスゾーン。
ゴール直前のゾーンでかなりスリリングな戦いを繰り広げました。
このゲームの素晴らしい点として、軌跡が残ること(FPSのキルログ、将棋の棋譜のようなゲーム進行の記録)があります。ゲーム終了後にも、ゲームを振り返ることができる他、同好の者が見てもプレイヤーの心理や状況を推測することができます。
上述のように素晴らしい点が多いこのゲームですが、「甘えたプレイングはゲームをつまらなくする」というストイックな点があり、ひとり遊び初心者には苦しい点があると考え2位にしました。
いよいよ第1位です
これは現時点で私が知るなかで究極のひとり遊びです。
・推奨プレイ人数:1名
・必要な道具:なし
2位までと比較して圧倒的なひとり遊びとしての「純粋性」が第1位の理由です。
では遊びを説明します。
例えば、家にこんな場所はありませんか?
縦線があつまっている。
このように柱、壁の線など直線が集まっている場所です。
この直線同士を、自分の視覚内でできる限り近づけていきます。
ただし、完全にくっついた状態ではダメです。それは簡単です。
ギリギリまで近づけ、間に見える線が究極まで細くなったその瞬間を目指します。
今回はプレイの様子をGIF動画にて再現しました。
手前のふすまの明るい茶色と、奥のドアの濃い茶色が重なるギリギリを攻めている
この遊びは「ギリギリまで攻める」ことのスリリングさ、そして「その光景が一瞬でなくなってしまう」という儚い美しさが絶妙に重なり合い、ずっと続けてしまう中毒性を持ち合わせています。
このゲームを始めると、長時間片目を閉じて頭や体をゆらゆらする人が生まれるため、周囲の人からの視線の危険性が若干あります。そのため危険度★1をつけさせていただきました。
ひとり遊びの深い世界を垣間見ていただけましたでしょうか?これ以外にも、ごく限られたタイミングでしかできない遊びやあの時あの場所でしかできなかった遊び、マジで狂ってる遊びもありますので下に列挙します。
・電子レンジの動作音にハモる
・炊飯器の炊きあがりのメロディーにボイパもどきでノる
・ひとりで「ちょん」をやる
・扇風機の正面からうちわで扇風機をあおぎ扇風機の風に勝つ
・油が浮いているスープの液面で箸で油の玉と玉をくっつけあわせどんどん巨大にする
・学校の椅子で片方の足だけでバランスを取る
・ひとりで口論する(危険!)
などなど。
そしてあなたのアイディアでひとり遊びはさらにその数を増やすことでしょう。
最後に、私をひとり遊びの世界に引き戻してくれた偉大なTatsuya先輩に感謝を。
ありがとうございました。